スタッフのきもの日誌 2005年 増刊号 『 有松絞り産地見学レポート 』  大阪 松原





前書き


先日、休日を利用し、名古屋の有松に行ってきました。


この日誌をご覧になっていらっしゃる方は既によくご存知かとは思いますが、有松って何で有名なのでしょうか?        


正解!その通りです。  絞りのきものの産地として有名な地域です。


車で行ったのですが、場所的には名古屋市緑区に位置します。


国道一号線を西に向かって走ると大きな工場が立ち並んでおり、こんなとこに本当に絞りの産地があるの?という感じでしたが、有松駅に向かう道に入ると、突然昔の東海道五十三次の世界のような町並みが現れます。

最初に訪問した先は 『 有松・鳴海絞会館 』

ここの駐車場脇に、この地を開拓し、「有松絞り」の名を全国に広めた竹田庄九郎の記念碑が建てられております。
(右の写真)






『 有松・鳴海絞会館 』


 『 有松・鳴海絞会館 』では一階が絞りのグッズやきものの展示販売場になっております。


一通り見た後は、チケットを購入して、絞りのくくりと言われる作業の実演を鑑賞することができます。


私が行った時は80歳ぐらいのおばあちゃんが ( けっこうよく喋ります!笑 ) 蜘蛛という絞りの実演を行っておりました。 

さすがは有松に生まれてウン十年絞りをされてきた技は素晴らしい!

私が聞きたかった質問をおばあちゃんにぶつけてみました。


Q、一つの反物一枚仕上げるのにどのくらいの日数が掛かるの?

A、絞りの細かい物は大体13日程度。早い物では6日ほど掛かるとの事。またほとんどが内職で仕上げるとのこと。


また、実演のすぐ横でビデオを使い、有松絞りの説明をしてくれます。
分かりやすいビデオですので、どのように有松絞りが出来上がるのかがよく理解できます。
見終わった後はなるほどナーの連続です。






絞りの工程のご紹介


ここで、簡単な絞りの工程をご紹介したいと思います。



1、柄(図案)の決定


2、型彫り       ⇒図案に合わせて型紙を彫る


3、絵刷り       ⇒生地に青花(水溶性の青色ののりみたいなやつ)⇒これは絞る場所の目印をつけるという作業です。



4、絞り加工      ⇒分業された括り(くくり)職人にて加工する。(女性の内職が殆どとのことです。)


5、染色        ⇒専業の染屋によって各種の染色がおこなわれる。


6、糸抜き       ⇒括った糸を解く工程


7、仕上げ       ⇒手湯のしにて製品に仕上げる。







腹ごしらえ


次に、有松の町並を見学しました。市指定の文化財の住宅が並ぶ町の一軒に

 『 寿限無茶屋 』 といううどん屋
があり、

こちらで腹ごしらえをしました。

ここのうどんはコシがあり本当に美味しかったです。
天ぷらが上に乗っかったうどんを頂きました。






有松の街

街全体が絞り一色です。


UFJ銀行さんや地域の信用金庫さんの看板もこの通り!


更に、右の写真下のように有松の街全体でこのようなのれんをかけていらっします。






【今回有松の街を訪問し感じたこと】

昔々フォードが大量生産の技術を確立してから現代まで、家内制手工業は廃れる一方でしたが、小規模小品目ながらもこのように生きていることに感激しました。


もう一つはモノの生産の苦しみを間近に見ることで、物に愛着がわき、モノといい関係を築くことが出来るとと思いました。
また、我々の仕事はそれを多くの方に、また、後世に伝えていくことだと思いました。


もっと、生産工程の詳しいお話なども入れてよかったと思うのですが、私の文章力ではその良さを上手く表現できず、逆に変なイメージを持っていただいたら心苦しいと思いましたので(笑)簡単な説明で止めておこうと思います。


当店のHPをご覧の方は、こういった事に対する興味をお持ちの方が多いと思います。
拙い文章はこのあたりにして、機会がありましたら、是非、現地へ行って見みてはいかがでしょうか?
( 松原 店長 )






【 有松絞りについての詳しいお問い合わせ 】



有松・鳴海絞会館HP⇒http://www.shibori-kaikan.com/index.html




















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