【 スタッフのきもの日誌 婚礼支度 】



2009,02,20(金) きものの結婚支度について part1


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先日お客様から娘さんの結婚支度についてのお問い合わせがございました。

何を揃えればいいの?と。

ご結婚に際して、揃えたほうがいいと思われるきものは大雑把に言うと次の5つです。

@黒紋付 ( 喪服 )

A色無地

Bフォーマル ( 附下げ or 訪問着 )

Cオシャレ着 ( 紬 or 小紋 )

Dコート

そして、それぞれそれに合わせる帯や小物も必要です。

これらのきものを揃えておくと『お嬢さんの結婚後に起こりうるシーンの7〜8割』 をカバーしうると思われます。

@Aの黒紋付・色無地はご存知の通り、弔事の際に。
Bのフォーマルは慶事の際に。
Cのオシャレ着は慶弔以外の場面に。
Dのコートは秋冬の時期の外出着として。

そして、きものを選ぶ際の大切な概念は、

婚礼のきものは、お召しになる本人さんだけでなく、その方が属する家族をも表す。ということ。

つまり、家族以外の相手さんがいらっしゃるシーンであるということ。

次回以降に更に詳しくお話をしていきたいと思います。

( 松原 店長 )










2009,03,02(月) きものの結婚支度について part2


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さて、先週のきものの結婚支度のパート2になります。

きものの結婚支度というと、とんでもない金額になるというイメージがあるようです。

実際、今、結婚適齢期に差し掛かったお嬢さんがいらっしゃるお母さんの世代より前の方はきものの結婚支度にたくさんきものを用意してもらった時代と言えます。

で、そのきものをお召しになられてきたかと言うと、大半はしつけ糸がついたまま眠っているという方が多いんです。

そういうイメージが強く、着ないものを高いお金を出して揃えるのはあんまり得策では無いんじゃない?と思われるのも無理ないと思われます。

難しいところですが、数十年前までは婚礼支度は婚礼ダンスいっぱいにしてお嫁にいくものという考えが根底にありました。また、今よりは多少なりともきものを着る風習が残っておりました。

対して、当時に比べると、現在はきものを着る機会が減ってきているのも事実。

ただ、そういう現代でも、根強く残る風習がございます。

今の婚礼支度で用意すべきなのはその根強く残る風習にスポットを当て、まずは、その風習に対応できるきものを揃えるというのが良いのではないかと思います。

それ以外のものは必要になった時に、誂えるという考えでいいかもしれません。

まずは、結婚して十数年の間に着る可能性の高いものを婚礼支度で揃えてあげるというのが、今のきもの事情では良いのではないかと思います。

( 松原 店長 )










2009,03,07(金) きものの婚礼支度についてpart3 〜 黒紋付(喪服)と色無地 〜


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さてさて、『きものの婚礼支度について』のpart3に入りたいと思います。

では、早速。

 『 黒紋付(喪服)と色無地について。』

黒紋付(喪服)と色無地はご存知の通り、弔事において必要になります。一般的には御通夜に色無地を、お葬式に黒紋付(喪服)を着用します。

そして、これらのきものは喜びごとであるご結婚の際までに誂えてください。何故か?

黒紋付(喪服)と色無地が必要な時って、悲しみごとの時です。そろそろ用意しなければ、、、なんていう時間が無い場合もありますし、また、時間があったとしても、まだご存命中に用意しだしたことが知られたら、、大変なことになりかねません。

この二つは必ずご用意してあげて下さい。

当店の黒紋付については、お得なセットもご用意いたしております。

 菊 セット ¥498,000
 桐 セット ¥398,000
 葵 セット ¥298,000

それぞれのセット共、夏物、冬物の黒紋付のきもの、黒共帯、白長襦袢がセッティングされており、また、お仕立て代、裏地代も価格に含まれており、品質、価格共に好評をいただいております。

是非ご活用下さいませ。

( 松原 店長 )














黒紋付について詳しく記載しております
『黒紋付お役立ちブック』もご用意しております。
ご希望の方は御気軽にお問い合わせ下さい。

松原店:072−332−6834
2009,03,14(土) きものの婚礼支度についてpart4 〜 フォーマルのきもの( 訪問着・附下げ ) 〜


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さて『きものの婚礼支度についてpart4』に入りたいと思います。

フォーマルという言葉を使うと対象範囲が相当大きくなってくるのですが、ここではその中でも、訪問着、附下げについてのお話をしたいと思います。

これらのきものはご結婚後一番着用回数の多いきものと言えると思います。例えば、ご結婚の挨拶回り、宮参り、或いは子供さんの入学卒業式への出席、ご友人の結婚式、ちょっとしたパーティー‥実に多くの機会にお召しいただけるきものです。

つまり、一番人目に触れる機会の多いきものです。

ではここで、よくある問い合わせなのですが、附下げと訪問着はどう違うの?と。附下げは別名、『略式訪問着』と呼ばれ、訪問着の柄面積を少し小さく控えめにしたものと思っていただいていいと思います。

着用する場面を敢えて厳密に区分けするならば、訪問着は自分が主役の時、附下げは別の方が主役の場面といえるかもしれません。


例えば、どなたかの披露パーティに出席する場合などは、ご自身が主役ではございません。披露する方が主役です。こういった場に出席する時には附下げは重宝します。

逆に、ご自身の披露パーティの場などでは訪問着の方が場にふさわしいといえます。

まぁでも、そこまで細かくTPOを分ける必要はないと思います。

婚礼支度においてのフォーマルのきものは、一番着る機会が多く、人目に触れる機会の多いきものだからこそ、自信を持って着用出来て、大切にしたいと思えるものをご用意することが大切だと思います。

( 松原 店長 )










2009,03,22(日) きものの婚礼支度についてpart5 〜 おしゃれ着 〜


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さて、『きものの婚礼支度についてpart5 〜 おしゃれ着 〜』です。

私もこの業界に入った当時、
おしゃれ着って何ぞや?と思ったものです。おしゃれ着とは業界用語で、非フォーマルのきものと考えていただいていいと思います。

非フォーマルのきものとは具体的には小紋、紬、お召などのきものになります。

おしゃれ着のきものは洋服で例えるなら、ジーンズやチノパンのコーディネイトと思って下さい。

洋服でも、出かける時にタキシードやスーツばかりではないですよね。ジーンズにジャケットを羽織って、カジュアルにおしゃれを楽しむ時もあります。そんなきものです。

TPOで言うと、一般的なきもののドレスコードが無い場で活躍します。例えば、シティホテルでおいしい食事をしに行く時や、友達ときものを着て京都へ古刹めぐりなんていう時にいいですね。

このきものがあると、きものを着る機会がグッと広がります。

おしゃれ着は、素材、色、価格の幅が広く、フォーマルのきものに比べると、ご自身の好みが強く反映されるきものですが、まずは多くの着用シーンで使えるベーシックなものを選ばれると使い勝手がいいと思います。

( 松原 店長 )










2009,03,28(土) きものの婚礼支度についてpart6 〜 コート 〜


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さて、『きものの婚礼支度についてpart6 〜 コート 〜 』です。

洋装でも和装でも、コートはコートです。防寒用のコートです。

が、しかし、、、和装においては、
コートを纏うこと、或いはコートを携えることもTPOの一つとして考える時期があります。

つまり、冬場寒い時期には、きものに帯をしめたきもの姿では、どうも見た目に物足りない、心細いと感じられる時期があり、その時にはコートを着用或いは、携えることで、きもの姿が完成するという概念がございます。

つまり、きものにおけるコートという概念には、防寒という意味と、寒い時期のTPOという概念の二つの意味があるということなんです。

そういった細かいTPO的な部分を強調すると、更にきものを着るのが嫌になりそうですが、寒い時にコートがあると、やはり、あったかいですよ。

( 松原 店長 )











2009,04,03(金) きものの婚礼支度についてpart7 〜 留袖 〜


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さてさて、きものの婚礼支度についてシリーズもpart7に入ります。

前回までの婚礼支度シリーズをご覧になられた方で、『あれ??』と思われた方も多いことと思われます。

 『 留袖は婚礼支度に必要ないの?』 と。

そうなんです。留袖のお話をしていないのです。

実はこれには訳がございまして、、
留袖は嫁がれる地域、風習、相手先、様々な要因で必要になるものが違うからです。

例えば、ある山陰地方などでは、
色留袖を結婚式で着るということは殆んど無く、年齢や状況に関わらず、親戚は黒留袖を着用するといった地域もあります。



また、関西などでは、親戚の結婚式に出席する際に若い間は色留袖黒留袖はある程度お年をとってから着るものという考え方の地域もございます。

また、一部では、結納で男性方から
黒留袖を頂いて、婚礼支度には色留袖を揃えていくという風習も残っているようです。

ただそういった様々な状況が分かっていれば話は早いのですが、なかなか嫁ぎ先に聞くという訳にもいきません。

そこで当店では、婚礼支度としては、まず、年齢的な制約が少ない
色留袖を揃え、黒留袖はご結婚後ご自身の子供さんがご結婚されるぐらいの年齢になった時に、ご用意されるようにオススメさせていただいております。

ご不明な点は御気軽にご相談下さいね。

( 松原 店長 )












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