【 スタッフのきもの日誌 2015年 11月  大阪 松原 富田林 】




2015,11,10 新年に想いを馳せて 吉祥の代表格 松のお話


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今年もあと二月弱となり、携帯には忘年会の日程確認のメールがチラホラ飛び込んでくる季節になりました。笑

そんな折ですから、めでたい新年に想いを馳せて、日本人にとって吉祥の代表である「松」のお話でも。

弊社で扱うきものや帯などによく意匠されている吉祥文様の「松」。


今朝の朝刊の文化の欄に植物文化史研究家の有岡利幸氏のコラムの中にこの「松」についてのコラムが掲載されていたのでかいつまんでご紹介したいと思います。


お正月の門松に代表されるように、一般的に日本では「松」は「めでたいこと」の譬えとして文様などにも意匠されていますが、実はその思想は中国から伝わったそうです。



紀元前三世紀に、秦の始皇帝が泰山での儀式の帰りに暴風雨に遭ったとき、大木の松の下で雨宿りして難を逃れた。これに感謝した始皇帝は松に官位を与えたと司馬遷の「史記」に記載されているそうです。この当時から松が吉兆の木であると見なされていた表れだろうとのこと。

そして、一般的に知られる植物としての性質から。比較的樹齢が長く、葉がいつも緑色を保ち続けることから、長寿、繁栄といった吉祥、吉兆の意味合いの譬えとして。 実際、「千代木」、「神代草」などの縁起の良い異名が多数付けられています。

神との結びつきも強く、京都祇園祭りでは殆どの山鉾は先に松を付け、神体や神域を表現する依代
(よりしろ)とするそうです。(以上 27年11月10付日本経済新聞朝刊より参照)

留袖、訪問着などの慶事のきものに松の意匠があしらわれたものが多いのですが、吉祥、吉兆を願う意味合いに加え、もしかすると、依代の意味合いもあったのかもしれませんね。












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