【 スタッフのきもの日誌 2022年 11月  大阪 富田林 】




2022,11,10(木) 『 表地 ( おもてじ ) 価格 』 ってなぁに?


ようこそ!美松HPへ!

秋も深まって美しい季節になりました。

さてさて、本日は 『 表地価格 』、 『 裏地代 』 と 『 仕立代 』 についてのお話をさせていただこうと思います。

きものを袷
(あわせ≠ニ読みます。裏地を付けた仕立方のこと。)で仕立てる際、弊社では表地価格とは別途、裏地代をご請求させて頂いております。また、お仕立代も本体の表地価格とは別途ご請求させて頂いております。

実はこれには理由があって、きものは昔から、一枚の表地のきものを何度も仕立替えて着用していました。

単衣
( ひとえ≠ニ読みます。 裏地を付けない仕立方 ) を袷のきものに仕立替えたり、汚れたり擦り切れたりした裏地だけ取り替える等、一枚のきものを縫っては解いて、洗って、汚れたり劣化したパーツだけを新しくして、また縫い直すということを繰り返していました。

そういった背景から、その時々に必要なパーツごとに販売させたいただき、お仕立代もそれぞれの完成形ごとの仕事量に準じてご請求させて頂いていました。

ご依頼の内容に合わせて、無駄なく、細やかに、対応できるように、こういう仕組みになっております。

表地価格という概念は、きもののサステナブルな要素を的確に表したきものらしいもので、弊社は大事にしたい要素の一つだと考えています。

昔はどこも同じような仕組みになっていたんですが、今は値段の分かりやすさを重視して、お仕立て上がりの価格を表示する場合も増えています。

弊社においても、『 三七良品 』 、『 美松の友禅振袖58万円セット 』 『 お父さんの初詣セット 』 などは、きものの良さを感じて頂く事を一番の目的にしているため、お仕立て上がり価格表示とさせていただいておりますが、それ以外の商品は基本的に上記の理由から表地価格表示とさせていただいております。

どうぞよろしくお願いします。











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